おはようございます^^
こんにちは。こんばんは。
tigubaguこと桂木大輝です。
初代文部大臣森有礼の孫である森有正さんが書いた『生きることと考えること』の本の中に孤独についての以下の言葉があります。
まず孤独ということですが、孤独ということがわかる、というのは、ただ知人がいないとかいるとか。そういうことを感情的にいうこととは全然違います。(省略)
絶対に他人がとってかわることのできないものが、自分の経験なのですから、その自分の経験が自分なのだということに気が付いたときに、人間は本質的に孤独なものだということに気が付いてきます。
(中略)
この孤独という問題は難しい問題です。
もちろん寂しいという意味の孤独があり、また、人が私を理解しないという意味の孤独があります。
けれども本当の孤独というのは、経験(他人によって置き換えることのできない経験)の核心が主体である、あるいは、孤独とは経験そのものであって、孤独であるということが、人間であることだ、と思うのです。
すごくすごくいい言葉です。
さすが思想家と言われるだけあります。
筆者の森さんは戦後一人フランスに行き、そこで様々な形の孤独を経験しました。
そこで自分という他と置き換えることのできない存在ものは孤独によりなりたっている、もっというなら孤独以外にあり得ない!ということに気が付いたんですね。
僕が毎日経験している日々のできごと、自分が感じている感情、自分の考えや価値観、、などを他者と共有ができないゆえに「孤独」を感じたことは幾度となくあります。
だけれどそんなことは森さんから言わせてみればそもそも話が逆なんです。
共有できないから孤独、なんじゃなくて、もともとが孤独で共有できないものなんです。
それこそが人間の生なのです。
僕の今経験していること、これこそが孤独であり、これこそが「人間」であるゆえんなのです。
難しいです。
今日もよろしくお願いします。